文法も結構違うけれど、それでも似たようなスペルの単語があったり、前置詞の概念など…日本語よりも圧倒的に英語の方がドイツ語に近いので、英語がある程度できる人は独英で勉強した方が身に着くのが早いと思います。
特に前置詞は同じような感覚で使えるんだけど、ちょっと変わった例外がいくつかあるので、今回はそれらを紹介します。
スタンダード(英語の前置詞と対比するもの)な表現
- from = aus, von
- I am from London. = Ich bin aus London.
- to = zu
- a key to the Laboratory = einen Schlüssel zum Labor.
日本人の書いた英語で「key of …」って表現をたまに見かけるけれど、○○の鍵って言う時は “to” です。あと、上記の “zum” は前置詞と定冠詞の結合系で、”zu dem”が本来の形。結合系を持つ場合はオフィシャルなドキュメントでも結合系を用います。(一応、このページの最後にリストを作りました。)
ドイツ語独特の(英語と違う)前置詞の使い方をした表現
- Ich trinke ein Glass Saft.
- Ich habe mir eine Tasse Kaffee bestelt.
英語だと “a glass
of juice”, “a cup
of tea” みたいに前置詞が入るけれど、ドイツ語の場合は容器と飲み物の間に前置詞が入りません。
- Ich möchte das Frühstück mit Ei.
- Käse zum Frühstück essen
朝食に○○を食べる、食べたいって表現をする時、英語では “○○ for brakefast” とかの表現が一般的だけど、ドイツ語だと上記のようになります。
- surf im Internet
ネットサーフィンするって言う時、英語は前置詞を使わない(surf (the) Internet)けれど、ドイツ語の場合は前置詞が入ります。
前置詞と定冠詞の結合系
英語と違ってドイツ語の前置詞は結合系があります。(英語のwannaとかみたいなインフォーマルなものではなく、きちんと言語として結合系(Kurzformen)が定義されている。)
- an das = ans
- an dem = am
- in das = ins
- in dem = im
- zu der = zur
- zu dem = zum
- bei dem = beim
- von dem = vom