(特に日本的な感覚からすると)いい歳した女が毎日外出するのにファンデーションすら持ってないなんて言ったら軽蔑されそうだけど… 実は渡英の時、ファンデーションを家に置き忘れちゃって、それからずっとほぼすっぴん生活を送っている。ちなみに、渡英前は、留学経験のある先輩に(20年くらい前だからか)「欧米の学生は普段はすっぴんだからね!スカートも履かないよ!」って言われたけど、もちろんそんなことはない。十人十色。パーティーでもないのにばっちり化粧してくる子もいるし、すっぴんでヨガに行くような恰好でくる子もいる。ただ、個人的な経験として(対象が自動車工学 or エンジニアリングデザイン専攻の子、かつ、修士・博士に限られてるので統計的な偏りはあると思うけれど)イギリス人は男女ともに、シャツを着てくる人が多い気がする。
話題はお化粧に戻って ― さすがに就職面接はちゃんと身なりを整えて臨もう!(一応、意気込みを表すためにエクスクラメーションマーク)ということで、この間、ファンデーションとアイブロウライナーを買ってきた。まさかのイギリスでコスメカウンターデビュー💄(日本では、BAさんの押しの強さが苦手で避けてたんだよね。それに、仕事上、三○商事の人と接点が多かったんだけれど、海外出張に行く度に、シャネルとかディオールのコスメ買って女の子に配ってる人がいたから基礎化粧品以外は自分で買うことがなかったのだ。)
まず、化粧に関するボキャブラリーが心配(そもそも、工学系でずっと女1人だったから、日本語ですらコスメの話をしたことがなくて、実は眉毛書くペンをアイブロウライナーって日本語で言うことすら、この時まで知らなかった)。そして、考えれば当たり前だけど、日本より、様々な国籍の人が住んでいるからファンデーションの色の種類が豊富!多分、日本の3倍くらいある💦自分で選ぶのも面倒だし、英会話の練習だって自分に言い聞かせて、結局BAさんに選んでもらいました。TOM FORDのファンデーション、浮かないし、なかなか良い感じ💕
ところで、海外から来た人を見て、その人の国籍、というより人種(言いたいのは、heritage。例えば、私のいる町はイギリス生まれだからイギリス国籍だけど、両親ともインド人って人が結構いる。この場合、彼/彼女のheritageはインド)がどのエリアか正確に判断できる日本人はどのくらいいるんだろう。東京にいて(時にはバーテンダーが全員日本人以外の六本木のバーで飲んだくれ)、仕事でもしばしば海外の人と関わることがあった私でも、特に中東~西アジアって同じように見えるし、南米とアフリカ系も区別がつかない。エジプト人の友達なんか肌が白いから、聞くまで南欧出身だと思ってたし。(ってこんなに鈍いのは私だけ?)
けど、なんとなく、特に「黒人」って表現はいけないかな?という感覚を持っていたので、指摘されたことはなかったけれど、そのことをイギリス人の子に聞いてみた。というのも、一緒に座っていた肌の黒い子(どこから来たか顔じゃ想像できなかったけど、正解はパキスタン)の名前が思い出せなかったんだけど「一緒にグループワークしてた黒人の子、名前なんだっけ?」って聞いていいのか自信がなかったから。それに対する彼の返事は “very bad if you say that. You will upset a lot of people and make them angry.”(そういう言い方は最低。そういう発言をすればびっくりする人が多いだろうし、怒らせちゃうから。)。
そもそも、blackはアフリカから来た人を意味するから彼には当てはまらないし、出身エリアで表現するのが普通らしい。例えば、南米の人だったら”South American or Latino or Hispanic”。中東だったら”Arab or Middle Eastern”。ヨーロッパは移民が多いから、ネイティブの子は簡単に予想できるみたいだけど、私にとってはまだまだ難しい。